ゆるっと小児科医日記

地方の1年目小児科医、ゆるっと日記・メモを記していきます。

小児の徐脈

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今回は、前回の頻脈に引き続き、徐脈についてをまとめます。



1. 小児の徐脈の特徴・治療の流れ

意識障害のある徐脈は「重症」
・覚醒している小児が徐脈となることは少なく、心停止も迫る不穏な兆候

<治療の流れ>

・大まかな徐脈治療の流れをまとめます。

①まずは酸素投与・人工呼吸
②  ①を実施後もHR 60/分未満
  人工呼吸+胸骨圧迫
   ↓  無効
  アドレナリン注0.01% 
   ※房室ブロックにはアトロピン投与
2分ごとに脈拍チェック 

 NCPR(新生児蘇生法)のように、まずは酸素投与・人工呼吸を優先する点が、成人のACLS・BLSとは異なる点ですね。

 

2. 酸素投与・人工呼吸について

・多くの徐脈はこれで改善する。
・2分間しっかりと酸素投与・人工呼吸をおこなってから次のステップに。

酸素リザーバー:10L/min
吸引チューブ
気管挿管道具準備

 

3. 徐脈の薬物治療

①アドレナリン注 0.1%®︎
0.1%製剤をNSで10倍希釈して使用`(0.01%製剤に)。
0.1mL/kg 静脈内or骨髄内  

最大:1mg/回
4分ごとに使用 
※原液(0.1%):0.1mL/kg 気管内でも可

 

②アトロピン 0.02mg/kg
【適応】房室ブロック
アトロピン1mL(0.5mg)をNS4mlで希釈:0.1mg/1mL
0.2mL/kg投与(0.1mL=0.01mg)

最大2回まで投与可

 

以上です。